立ちはだかる5割ウォールズ

勝率5割復帰。
交流戦を終えたヤクルトは、首位広島も射程圏内に入っていた。
このまま勢いに乗れば。私もそう思っていた。
しかし、壁はあまりにも厚かった。
決まって阪神に負け、広島戦で連敗を重ねる。
この連鎖から逃れられずいる。

最初は青木の不在からであった。
死球での離脱後は、打線も投手陣も噛み合わず。
中止を挟みながらの7連敗。
ホームでもビジターでも勝てない負の連鎖を引き起こした。
最悪の流れのまま、オールスターを迎えた。

オールスター後も連敗が続くのか。
横浜との一戦。バリオス、中継ぎと完封されたまま9回を迎えた。
2点差でクローザーの山崎、8連敗は目に見えている展開。
しかし、ヤクルト打線はここで再び目覚めた。
一気に5点を取る猛攻で逆転勝利したのだ。
横浜に勝ち越しを決めてからは、快進撃が止まらなかった。
その後の巨人、中日戦とそれぞれ3タテで6連勝。
阪神戦でも1勝し、再び5割に勝率を戻した。
連勝中だし、勢いも良い。次は貯金できる。
しかし、5割の壁はここでも立ちはだかった。

これまで打てなかった先発メッセンジャーを打ち崩すも、その後の中継ぎからは一切打てず。
阪神からの猛攻もあり、2桁失点で再び借金を抱えてしまう。
その後も広島に連敗し、更に京セラドームで二連敗。また貯金から遠ざかった。
だが、まだチャンスは消えていなかった。
連敗を引きずらなかったのである。

中日、巨人、阪神と連続勝ち越しを決めてマツダスタジアムでの3連戦。
1試合目は延長戦からの猛攻で勝利。
2試合目は敗北してしまったが、再び貯金ができるチャンスはやってきた。

3試合目は完全にヤクルトのペースだった。
先発原樹理は絶好調。打線もうまく噛み合って、援護点も貰いながらのピッチング。
じわじわと点数は返されるも、石山の防御率を考えてみれば、9回も3点あれば抑えられるだろうと確信していた。
しかし、試合が終わってみればサヨナラ負け。
マツダスタジアムでの勝ち越しも、貯金の可能性も逃してしまった。

そして今日。再び勝率5割に復帰した。
明日の先発はメッセンジャー。そして次の3連戦は広島………。
今までの流れを見れば、また連敗する流れがやってきてしまっている。
ただ、残り試合は30試合ほどしかない。
少ないチャンスをモノに出来なければ、Bクラスに下がる可能性も十分ある。
先発の古野の好投、ルーキーも含む打線の奮起に期待したい。