役割を固定させたい選手

怪我人がいない分、ヤクルトでのポジション争いは激しい。
今年もスタメンに試行錯誤が見られるが、このまま高齢化を許すわけにはいかない。
そこで、個人的に若手選手の役割をまとめてみた。
参考程度に見てほしい。

中尾 中継ぎ 勝ちパターン?負けパターン?

一軍復帰後から、使い方がまた明確なものでなくなってしまった。
風張や梅野の躍動により起用は難しいと思うが、来季以降も勝ちパターンで使ってほしい。
登板は7回に固定して、安定の無失点リレーに繋げてほしいものだ。

梅野 中継ぎ 勝ちパターンになり気味

梅野は予想通り、後半戦で救世主になっている。
直球の球速が上がり、より打者を抑えられるようになった。
しかし、コントロールはまだ不安定で、クリーンナップを抑えられない場面が見られる。
近藤の代わりを務めてほしいと思っているが、キャンプでの成長次第な部分が大きい。
自分はまだ負けパターンでの登板でいいと考えている。
ヤクルトの後半力の強さを考えれば、リードを許している場面で流れを切ってくれる投手は必要だ。

風張 中継ぎ 現在は2軍調整中

今年に入って登板機会が多くなっている。
特に投げっぷりがよく、プレッシャーに強い。
梅野と比較したい部分が多いが、自分は風張を勝ちパターンに置くべきだと考えている。
登板を8回に固定したいが、秋吉との入れ替え登板があってもいいのではなかろうか。
連投を回避させて、毎回安定した投球ができるようにさせたい。
(8回から勝ちパターン投入は今季多いから)

大下 中継ぎ ロングリリーフでの活躍

大下は即戦力として、様々な場面での登板がされている。
ただ、最近被弾や被安打の数が多い。変化球のキレや直球の威力を上げるといった課題が出てきた。
今は中継ぎだが、石川の代わりに先発転向してほしいと考えている。
カラシティーが来季も残るのであれば、実質2人先発といった起用もありだろう。
とにかく、3~5回を最少失点で切り抜けられる投手になってほしいところだ。
これからの躍動に期待する。

高橋 先発 5回5失点だったが好投

高橋は先日プロ初登板。左投手でありながら140km後半を出し続けられるのは大きなポイントだ。
来季は当然このまま先発での起用となるだろう。
表ローテでの活躍に期待したい。
変化球がもっと上手く使えるようになれば、10勝投手になるのも夢ではないはずだ。
願わくば、怪我のないシーズンにしてほしい。

原樹理 先発 エースを狙え

先発の中でも特に内容が良い。
最近の登板では3失点以内にしっかり抑えられており、役目をしっかりと果たしている。
勝てなかった分の揺り戻しがやってくれば、10勝は楽に達成できるだろう。
これからも平均球速が上がる可能性は十分にある。
低めに球が投げ続けられるのであれば、いよいよ誰も打てなくなるのではないだろうか。
来季はオールスターの選出にも期待がかかる。

寺島 先発 2軍調整中

高校ナンバーワンと言われていたが、かなり出遅れてしまっている。
球速ダウンによる被安打、被弾率の高さで、到底一軍に出られる成績ではなくなっている。
ただ、来季から化けられるポテンシャルは有している。
何か長点を生かせられるようになれば、先発ローテ入りも考えられるだろう。
プロの世界でも花を咲かせてほしい。

蔵本、金久保は一軍出場経験が無いが、来年は当然出場機会が出てくるだろう。
三振率がさらに上がれば、梅野のような活躍にも期待ができる。
神宮で圧巻のピッチングをしてほしい。

廣岡 遊撃、3塁 西浦のポジションを奪えるか

今季の初めには先発スタメンに定着。
巨人戦では5打数5安打を記録するなど、活躍を見せた。
しかし、守備のミスが多かった。エラーで失点するような場面もしばしば。
長距離砲兼守備職人になりつつある西浦にポジションを奪われてしまった。
8月下旬から再び成長して一軍復帰。
守備ではイレギュラーなバウンドにも対応し、打席ではすぐにホームラン。
西浦に負けないポテンシャルの高さを見せつけた。
スタメンに定着するならば、来年のオープン戦が鍵となる。
スイングの思い切りの良さをまた見せてほしい。


宮本 3塁、2塁 ベテランに負けない武器を

宮本は1年目からアベレージヒッターの片鱗を見せている。
凡退の数も多いが、選球眼が素晴らしい。
直球への対応力は川端に負けていないだろう。
ただ、変化球への対応はイマイチで、特にフォークは空振り率が高い。
1軍の球に慣れれば、十分活躍が期待できるはずだ。
ただ、同じポジションのベテランと対抗するのは難しい。
特に山田はあまりにも高い壁だろう。
ベテランに負けじとこれからも良さを発揮してほしい。
下位打線の繋がりに期待したい。

塩見 外野 プロ初ヒットと共に躍動を

首脳陣の期待度も高い、未来の外野手。
交流戦では1年目でありながらなんと打率5割。
1軍の定着も期待された。
しかし、シーズン開始前に怪我をしてしまい、出遅れてはしまったが、8月にいきなり5番で即スタメンでの初打席に。
だが、出されるタイミングが悪かったのか、1軍での球の対応が出来ていなかったのか。
スタメンや代打で使われるのもノーヒット。2軍に落とされてしまった。
それでも2軍では活躍が出来ていない訳ではない。盗塁もできればホームランも打てている。
来年は主砲としての活躍に期待したいところだ。
オープン戦で再び高打率を記録すれば、チャンスはすぐ回ってくるだろう。
上位打線での起爆剤になってほしい。


山崎 外野手 ルーキー脱出、そして

山崎も今季最初はスタメンでの起用があった。
しかし、昨季と変わらず低打率。雄平の復帰もあって2軍生活を余儀なくされた。
その後7月に再び一軍昇格を果たすものの、空回り。
とても残念なシーズンとなってしまった。
来季は廣岡と同じくルーキー脱出。よりよい内容を求められるようになってくる。
同じポジションである上田との1軍争いに勝って、代打でもいいので出番が増えてほしい。

村上 3塁、1塁 スタメンが確約されたルーキー

ドラフト1位競合で獲得したドラ1ルーキー。
2軍では6月に月間MVPを受賞。
選球眼、盗塁、長打率を兼ね揃えている。
9月11日現在、1軍への昇格プランが提案されており、下旬にはお披露目という形になるだろう。
オープン戦でもマルチヒットの活躍。1軍昇格直後から初ヒットに期待したい。
成績を考えても、来季は開幕からスタメンを取れると考えている。
5番か6番での出場があれば個人的には嬉しい。
ヤクルトに新たな風を吹かせてほしい。

渡邉 遊撃手 プロ初ヒットに期待

渡邉は2軍でも安定した打率を誇っており、現在は.265と1軍に十分上がれる力を持っている。
昨季は昇格の機会はあったがノーヒット。同じポジションの廣岡よりも出遅れてしまっている。
オープン戦での活躍が評価されれば、チャンスはすぐに回ってくるだろう。
ルーキー脱出後からの躍動に期待したい。

ヤクルトは人数縛りの関係もあり、全員1軍に上がれるチャンスを有している。
その分、当然優秀なベテランも多いが、来季は明確な世代交代が必要だ。
花開く時を見届けたい。